ゆるやかな時間

小さな男の子達とのささやかな日々、こころにうつる風景を綴っていけたら…と思っています。丁寧に日々を重ねられることを願いつつ。

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お看取り  

学会出席のため病院をあけていたこともあり、週明けの出勤は、なんだか久しぶりなように感じた。

朝、まず回診。

「どうして、手術だけして私を置いてっちゃったんですか?」

なんて、冗談でしかめっ面をしながら、笑顔で迎えてくれた方。

「先生がいなくて不安だった。この病棟のどこかにその存在を感じられるだけで心強い」

と、涙をためて再会を喜んでくださったターミナルの方。

などなど。

その中で、あるはずの再会がなかった。

そう、深夜亡くなられていたのだ。

若かった彼女。手術、抗がん剤、再発・・・

再発後は特に難しい時間が多かったけれど、その中で、なんとか客観的に冷静に物事を捉えようとされ、

明確にその都度自分が一番望むことを伝えてくださっていた。


このところ、患者さんのお看取りが続いている。

玄関でお見送りをしたあと、車が見えなくなるまで見送ったあと、いつも思う。

患者さんのこと。

ご家族のこと。

そして、振り返る。

医療を。

そして、自分自身を。


良い悪いはおいておいて。

昔は、いつも病院のすぐ近くに家を借り、しかし実際は病院に住んでいるような生活を何年もしていた。

でも今は、職場で何かがあったとき、すぐに駆けつけられるような状況ではない。

いろんな考え方があると思う。

自分が担当している患者さんは、最期まで自分で看取るべきだ。

あるいは、日頃一生懸命最善を尽くしていれば、お看取りは当直対応にまかせてもいいのではないか。

。。。


どう在るべき、こうすべき、とは、現状、現実を考えると、なかなか難しい。

でも、どうしたいか、という気持ちは…

外来で出会って、手術、確定診断、追加治療、その後のfollow、再発…

自分が真正面から関わってきた、向き合ってきた方の最期は、できたら同席させていただきたい、

と思う。願う。

病院は片道2時間近く、自家用車もなし。2歳の子どもがいて、オットは頻繁に夜中も不在。

今の状況で、どうしたらいいのかはわからないけど、でも、本当はそう思ってる。


亡くなった彼女。

私のこと、芸能人の誰かに似てると言いだし、それからは、ずっと私を「紗希ちゃん」と呼んでた。

処置中そばを離れると、紗希ちゃんは私をほっといた、と笑いながらふくれてたっけ。

紗希ちゃん、最期会いに来てくれなかったね、そう思ってるかしら。

そして、残されたお子さんのことが心から離れません。














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